走っていて、横腹(わき腹)が痛くなった経験ってありますよね。
先日、娘に体育の時間に横腹が痛くなったという話を聞いて、そういえば横腹が痛くなる理由って?と思い調べてみました。
横腹が痛くなる理由は、左右で原因が違う
右わき腹が痛くなる…走ることにより、肝臓が揺れて横隔膜が引っ張られるから
左わき腹が痛くなる…脾臓が全身に血液を送ろうとするから
右わき腹が痛くなる理由
右わき腹には、人間の内臓の中で一番大きな、肝臓があります。
走る事により、重たい肝臓がお腹の中で大きく揺さぶられ、肝臓と横隔膜をつなぐ靭帯が引っ張られることで右わき腹が痛くなると考えられています。
また、走る時にはたくさんの酸素を取り込むために、横隔膜が激しく動いたり、準備運動不足や、走り慣れない人が急に走った時にも、横隔膜に強い負荷がかかり、横隔膜が痙攣したりすることも一因になります。
予防するには
走った時に内臓が動かないよう、腹筋を鍛えるなどして、お腹を引き締めると良いでしょう。
更に、肝臓が上下に極力揺さぶられないように、正しいフォームで走るよう心がけましょう。
左わき腹が痛くなる理由
お腹の左側の肋骨の下あたりにある脾臓は、酸素を含んだ血液を貯蔵する働きをする臓器です。
走ったり、運動をしたりして、体が酸素を必要としたときに、貯めておいた血液を筋肉などに送り出そうとして脾臓に負荷がかかり、左のわき腹に痛みを感じるようになります。
また、食後は消化の為、脾臓から多くの血液を腸に送る必要があると推定されます。
食後すぐに走ると、同様に骨格筋にも多くの血液を送ることになり、脾臓に負荷がかかり左わき腹の痛みにつながると考えられます。
更に、左わき腹には、大腸が鋭い角度で折れ曲がっている部分があり、走ることで大腸にたまっていたガスが、左わき腹部分に集まってきてしまいます。
しかし、走っている時、血液は大腸よりも筋肉に優先的に送られるため、腸の動きが鈍くなっており、集まってきたガスに腸の神経を刺激され、左わき腹に痛みを感じるのではと考えられていますが、左わき腹が痛くなる原因については、今のところはっきりとは分かっていないようです。
予防するには
走る前に、十分な準備運動をすることや、心肺機能を鍛えておく、急に全力で走らず、徐々にペースを上げていくなどが重要です。
また、普段から便通を良くしておく、食後2~3時間は走るのを避ける、食物繊維は消化時にガスを発生させるので、走る前は消化の良い食べ物を食べるなどにも気をつけましょう。
痛くなった時はどうすれば良い?
- わき腹を伸ばす
- 深呼吸をする
走っている時に、わき腹が痛くなったら、痛い方のわき腹を軽く伸ばしたり、痛い方の上体を軽く反らしたりしてみましょう。
右を伸ばした時には、横隔膜と肝臓をつなぐ靭帯を伸ばすことができ、左を伸ばした時は、大腸の折れ曲がった所に溜まったガスを分散することができます。
深呼吸をするときは、一度走るのを止めましょう。
息を大きく吸って、お腹に酸素を送り込むことで、腹部の筋肉の疲れが解消されます。
この時、軽くお腹お叩くのも有効です。
まとめ
わき腹が痛くなる理由は、左右で違うのですね。
しかしながら、普段から体を鍛えたり、十分な準備運動をしてから走り始めるなど、予防することもできます。
それでも痛くなった時には、ペースを落としたり、いったん立ち止まったりして、ストレッチや深呼吸などして、体の調子を整えましょう。
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